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12/20(火)なぎなた名人!!

もう少しなぎなたについて話させていただきます。

有名な薙刀の遣い手としては、

・武蔵坊弁慶・・・しかし、弁慶という人は実像がほとんどわかってない人なんで、どの程度の遣い手だったかはわかりませんね。

・梶原長門・・・塚原卜伝と戦った薙刀の遣い手。飛んでるツバメを斬り落としたり、対戦相手の体の箇所を自由自在に斬り落としたりと相当の遣い手でしたが、相手が悪すぎました。卜伝に一撃で切り捨てられ、完全な斬られ役。

・坂本龍馬・・・北辰一刀流免許皆伝の龍馬ですが、意外にもこの免許は長刀(なぎなた)の免許でした。龍馬が長刀持って大暴れ!!というような記録は・・ありません。

こうしてみると、有名な薙刀の遣い手ってなかなかいないですね。薙刀が主に戦場で用いられた平安~南北朝時代は弓矢がメインなんで、薙刀に限らず、剣の遣い手も槍の遣い手も有名な人ってあんまりいないですけどね。戦国時代には槍の名手と言われる人は結構出てきますが。

古流武術だと薙刀の技術が組み入れられていることは多いので、遣い手も多いはずですが、いろんな得物術のうちのひとつというパターンがほとんどなので、薙刀メインの遣い手となると、やはりなかなか見つかりません。

なぎなたの場合、有名な遣い手が出てくるのは明治以降です。剣術競技で名を挙げた遣い手が何人かいます。1対1の競技形式は薙刀の優位性が発揮される形式だったのでしょう。そして、名を挙げたのはいずれも女性です。

まずは天道流の美田村千代先生。

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(写真:別冊歴史読本読本シリーズ⑨現代武道全書/新人物往来社より)

この方は華麗ななぎなた捌きで有名だったようで、ある大会で剣道の選手と戦った際、敗れてしまうのですが、あまりにもその戦いぶりが見事だったため、負けたにも関わらず「負け方誠に見事なり」という理由で表彰されたそうです。

たぶん武道の真髄を会得した戦いをされたのでしょう。

美田村先生の華麗な足捌きのすごさは、白い足袋を履いて稽古をされて、終わった後に足裏を見ても少しも黒くなっていなかったとのこと。その理由を「いつも床から紙一枚滑っておりますから・・・」と答えたそうです。

なんとも達人的味わいなエピソード&発言ですね。

その美田村先生と双璧をなす遣い手と言われたのが、直心影流薙刀術の園部秀雄先生。

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(写真:別冊歴史読本読本シリーズ⑨現代武道全書/新人物往来社より)

秀雄という名前から男性かと思ってしまいますが、女性です。元々「たりた」という名前だったのですが、直心影流薙刀術の印可を得る際、師匠より「秀雄」の名を与えられました。

この方は美田村先生の華麗な戦いぶりと対照的に、風車のようになぎなたを使う実戦的ななぎなた捌きだったようです。

実際、主な活躍の場は撃剣興行という剣術の試合を見世物とする興行。今でいうプロ格闘技のようなものでしょうか。

そこで、百数回戦い、負けたのは2回だけ。撃剣興行は男女混合ですので、並みいる男性剣士を相手にして女性の秀雄がその成績というわけです。

しかも倒した相手には、渡辺昇、高野佐三郎、中山博道という歴史上の偉人クラスの錚々たる剣士が含まれていますので、並外れた強さと言えそうです。

負けたのは一度は「契り木」というちょっと変わった武器に敗れたのと、もう一度は渡辺昇の秘蔵弟子の堀田捨次郎に敗れたといいます。

しかし、堀田戦に関しては秀雄自身は負けたと思っていなかったともいいます。

ちなみに「契り木」とはこんな武器です↓

120cmの棒に90cmの鎖分銅が付いています。成立など謎の多い武器のようですが、わりと1対1の戦いに重きを置いて工夫された武器のようです。確かにやりにくそうな武器ですね。初めて相手にする時なんかは相当戸惑うでしょうね。

いろんな資料を見たのですが、園部秀雄が「契り木」に敗れたとは書いてあるのですが、どこの誰に敗れたのかは、どうしても確認できませんでした。知ってる方いれば教えてください。

たぶん、もっといろんな遣い手はいるのかと思いますが、ざっと調べたところ、ここで挙げた人の名前が出てきました。

ただ、女性のなぎなた使いが、男性剣士を圧倒しているところを見ると、武器としてのなぎなたの優秀さを感じます。なんやかんやいうても、格闘的なことで女性が男性に勝つのって、かなり大変ですからね。

もちろん、そのなぎなたを使いこなす美田村先生や園部先生もすごいと思うし、かっこよ~、と思います。

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コメント

契り木は日本では珍しいですが、西洋では柄の長さを別にすればフレイルやモーニングスターの部類になりますね。
珍しい武器と言えば直心の鎖鎌も分銅が柄ではなく刃の部分に付いており片手で使えます。

投稿: asuka | 2015年6月13日 (土) 09時13分

asukaさん、コメントありがとうございます!

そうですね~、形状はフレイルとか近いですねえ。
ただフレイルはほぼ打撃と突きのみの武器なんで、契り木の変化のある戦い方のほうが私的には魅力を感じますねえ。

鎖鎌は時代劇なんかでは、柄に分銅がついているタイプが大部分ですが、実際は刃についてるタイプのほうが主流だったと聞いたことがあります。
やはり柄についたタイプのほうが見栄えが良いんですかねえ。
鎖鎌といえば是非見て頂きたいのがこの動画
https://www.youtube.com/watch?v=bXesoopsWGE
かっこよ~~!

投稿: 大門大吾 | 2015年6月14日 (日) 02時48分

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